こんにちは、ayurinです。
小中学生の不登校が過去最高を記録し、不登校支援に注目が集まっています。
不登校の原因は多岐にわたり、一概にこうすれば解決するというものがないので、実際に子供が不登校になってしまったら、途方に暮れてしまいますよね。
実は、私の子供も高校に入学した直後に不登校になってしまいました。
「まさか、うちの子供が不登校に?」
と、頭が真っ白になったことを覚えています。
今や、不登校は他人事とは言えない時代です。今も、不登校に悩んでいる方がたくさんいるのではないでしょうか?
そんな皆さんにとって、私の経験が少しでもお役に立てればと思い、記事にすることにしました。
こうすれば、即解決というものではないですが、一つの考え方として参考にしていただければ嬉しいです。
その不安や焦りは誰のもの?
子供が不登校になってしまったら、「どうしたらいいんだろう?この先どうなってしまうんだろう?」という漠然とした不安や焦りに襲われると思います。
私の子供が、学校に行けなくなった時もそうでした。
最初は、腹痛を訴えたことから学校を休むことに・・・。
病院に行っても特に異常はないと言われ、整腸剤や胃腸薬を処方されるだけで、一向に腹痛は改善されませんでした。
その状況が3日、1週間、2週間・・・と継続してくると、
いつまで続くんだろう?
このまま休み続けて、子供の将来は大丈夫なんだろうか?
休みが長くなれば、余計に学校に行きにくくなるのでは?
という、不安や焦りでいっぱいになってきました。
担任に相談したり、スクールカウンセラーに相談したり、保健室登校を進めてみたり、学校に行くためにどうしたらいいかできる限りのことを実行しました。
ですが、私がそうやって奔走している間も、子供は腹痛を訴え、部屋とトイレを行き来する生活を続けています。
何も変わらない状況にイライラが募り、子供にきつく当たってしまったことも数え切れません。子供の将来に対する不安や焦りにかられ、何とかしなければと思ってしまったのです。
でも、この不安や焦りは誰のものでしょうか?
子供が不安や焦りを直接訴えてきたわけではありません。
私が勝手に子供の将来に対して不安や焦りを感じ、空回りしていただけでした。
子供のためと言いつつ、当の子供と向き合おうとしていなかったのです。これでは、解決できるわけがありませんよね。
そのことに気づいてからは(このことに気づくまで、だいぶ時間がかかりましたが・・・)、子供の様子に注意を向けるようになりました。
思い返せば、私は、高校入学前から子供の不安定さを感じていました。
高校生活に対して、不安や嫌だなと思う気持ちの方が大きいんだろうなということを薄々感じていたのです。
なので、「新しい生活が始まるのは不安も多いけど、新しい友達もできるし行動範囲も広がるし楽しいことも多いよ」と前向きに考えられるような助言をしてしまいました。
今になって考えれば、子供の気持ちに向き合わなかったことを後悔しています。
入学式の不安そうな様子も忘れられません。
主体は子供自身
周りが、子供の将来に不安を感じ、早くなんとかしなければと思う気持ちは痛いほど分かります。
でも、それ以上に「どうしよう。これからどうなってしまうんだろう。」と不安を感じているのは、子供自身です。
そのことに気づいてからは、子供に対して、私の勝手な思いで本人にきつく当たってしまったことや、本人の思いに向き合おうとしなかったことを謝りました。
完全に休み始める前は、朝、腹痛を訴えながらもバスに乗って通学しようとしていました。ですが、通学途中に腹痛が強くなり、駅のトイレから出られなくなってしまい連絡が来ることもありました。
そこまで、体調に出てしまうほどなのに、なんとか学校に行こうとしていたのです。
学校に行かなければというプレッシャーも、身体的にも精神的にも悪影響だったのかもしれないと考えました。
まずは、腹痛が少しでも良くなるように「学校に行かなくちゃと思うことがストレスになるのなら、無理して学校に行くことはない」と子供に伝え、私も覚悟を決めました。
それからは、無理に学校に行かせようとはせず、子供の気持ちに寄り添いながらやりたいようにやらせることにしました。
まずは、体調が落ち着かなければ先のことを考えることはできませんよね。
高校生という時期で考えると重要な時期なのにと焦りが出てきますが、長い人生の一時期だと考えれば余裕が出てきます。
そして、あるがままの子供を信じ、「あなたは今のままでいいんだよ。」というメッセージを送り続けました。
その後、子供が自分で動き始めるまでは、時間が必要でした。
こちらから、働きかけたいという思いに駆られることも何度かありましたが、「悩んでいるのは子供本人」と自分に言い聞かせ、子供のタイミングで動き始めるのを待ちました。
ですが、待っている間、何もしなかったわけではありません。子供が悩みや不安をぽつりぽつりと話すことがあったので、こちらの思いは飲み込んで、子供本人の思いを無条件に受け入れました。
安心して子供が自分を出せる場所になろうと心に決めて、子供と向き合いました。
そうこうしているうちに、進級する時期が近づいてきました。出席日数が足りず進級することはできません。もう一度1年生をやり直すか、それともほかの方法を考えるのか決めなければいけない時期が迫っています。
その時にも、「道は一つじゃないよ、自分に合った学び方はいろいろあるよ」と視野を広く考えられるようにアドバイスしただけでした。
すると、子供からインターネットで調べたんだけどと、通信制高校の情報を見せてくれました。子供なりに、真剣に考えて調べていたようです。
それから、資料を請求したり、一緒に学校説明会に参加したり、相談会に出席したりしました。
その中から、本人がここなら続けられそうという学校を選び通信制高校に転校し、オンラインを活用しながら、学びを継続しています。
先生方も手厚くサポートをしてくれて、本人に合う学びを提供してくれながら、将来に向けても考えられるように働きかけてくれています。
現在は、少しづつですが、将来自分がやってみたいことも見つけ始めているようです。
今後も、不安や悩みは尽きないと思いますが、子供本人に寄り添いサポートしていきたいと思います。
まとめ
いかがでしたか?
とりとめのない話になってしまいましたが、私が子供と一緒に悩みながら前に進んできた過程です。
今、まさに不登校に悩んでいる方も、少し肩の力を抜いて、お子さんの様子に注意を払ってみてください。
どうして不登校になってしまったのかと、原因を探りたくなりますが、少し落ち着いた今、子供に不登校の原因を訪ねてみても「分からない」と答えを返してくるだけです。
友達ができる間もない時期に不登校になってしまったので、いじめや人間関係というのも考えられませんでした。
原因よりも、子供が今何に悩んでいるのかに、焦点を当てた方がいいのかもしれません。
あくまでも、主体は子供自身です。子供の自主性を尊重しながら、子供の動き始める力を信じ、安心できる支えになってあげることが大切かなと感じています。
将来への不安は尽きませんが、将来どうなるかはいくら考えても答えは出ませんよね。
不確定な未来を考えるより、今に注目した方がやるべきことが見えてくる可能性があると思います。
悩みが大きいほど、視野が狭くなりがちです。
・自分一人で抱えず
・たまには休みながら
・視野を広く持って向き合う
以上のことを頭の片隅に置きながら、真剣に子供と向き合った大事な時間でした。
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