こんにちは、ayurinです。
今回は、ニュースで耳にして「えっ!どういうこと?何がさかさまなの?」
と、非常に気になったので、調べてみました。
一般的な不動産を思い浮かべて、どこかに「さかさま」にできる要素ってあったかな、と考えてしまいました。
どうして「さかさま不動産」なのか分かると、「なるほど!素晴らしい発想だな」と納得。
皆さんにも、ぜひ、この気持ちを共有したいと思ったので、ご紹介したいと思います。
さかさま不動産とは
公式サイトによると・・・
空き家で挑戦したい人の想いを可視化して、貸主を募集する不動産WEBサービスです。
さかさま不動産ホームページ
と、説明されています。
では、、何が「さかさま」かというと、
空き家を利用したい借主が、空き家を利用してやりたい夢を提示して、貸主を募集する形をとっているというところです。
なので、物件情報には、「海の近くでカフェを開きたい」とか、「アトリエとして使いたい」などの、借主の夢があふれています。
一般的な不動産会社だと、物件情報を提示して、借主が借りたいところを選びますよね。
そこが「さかさま」になっているとのことです。
実は、この「さかさま」が借主にとっても貸主にとっても、とってもいいメリットだと言います。
「さかさま不動産」が扱うのは、空き家です。
空き家の持ち主が、借り手を探したいと思って一般的な不動産会社に仲介を依頼したとします。
すると、空き家の情報を公開して、借りたい人を探します。
でも、空き家の情報を公開してしまうと、そこに空き家があるという情報が世間に知られてしまいますよね。
それによって、防犯上の理由などから、空き家の大家さんが情報を公開しにくいという理由があるため、空き家の情報は出回りにくいのだそうです。
さらに、通常は借主が借りたいところを選び、不動産会社が借主を決めるもの。
大家さんにとっては、どんな人が借りるのか事前に分からないという不安があります。
ですが、「さかさま不動産」では、空き家をどのように利用したいのか確認した上で、貸すことができるため、安心して貸すことができるのだそうです。
また、空き家の借主にとっても、自分がやりたい夢を元に大家さんが選んでくれるので、夢を理解した上で応援してもらえる環境で、夢を実現できます。
借主、貸主の双方にとって、まさに、WinWinの関係なのです。
無料で利用できるって本当?
通常、不動産会社を介してアパートなどを借りると、仲介手数料がかかりますよね。
でも、この「さかさま不動産」では、仲介手数料が無料なんだとか・・・。
どうしてそんなことができるの?
何か、他に利益を得る方法があるのかな?
と、疑問に思いますよね。
私は、無料の理由を聞いて、びっくりしてしまいました。
なんと、「夢を持つお金のない若者から、お金は取れないですよね。また、その夢を応援したいという大家さんからもお金は取れないですよね。」というものでした。
実は、「さかさま不動産」を立ち上げた方も、自分の夢を叶えるために空き家を利用し、空き家の大家さんから応援され、助けられた経験があるとのこと。
その経験があったからこそ、発案者の心意気で無料となっていたのです。
※ただし、契約等は各自で行う仕組みとなっています。
何から収入を得ているの?
現在、空き家問題が社会問題化する中で、とても画期的な取組だと思います。
貸主、借主双方の思いに寄り添うだけでなく、空き家の有効活用という効果ももたらす当該取組が、さらに広まっていったら素敵ですよね。
ですが、慈善事業で行っているわけではないのですから、どうやって利益を発生させているのでしょうか?
他人事ながら、心配になってきてしまいました。
でも、安心してください。
「さかさま不動産」の取組が認知されてきたことにより、企業や自治体から空間プロデュースや、町づくりの仕事が入ってくるようになったとのこと。
そして、この「さかさま不動産」の取組が評価され、2022年に国土交通省で新設された「まちづくりアワード」にて第1回「まちづくりアワード(実績部門)」特別賞を受賞。
「潜在する空き家の流通に繋がる画期的な発想」として、先進性・独自性が高く評価され、国土交通大臣賞に次ぐ特別賞を受賞したとのことです。
まとめ
いかがでしたか?
今回は「さかさま不動産」という画期的な取組について、紹介させていただきました。
空き家を利用したい借主の夢を公開し、空き家の管理に頭を悩ませる貸主とをマッチングさせるなんて、素晴らしい発案だなと思います。
核家族化が進む現在、地元を離れて生活の拠点を持っている方も多いことでしょう。
両親が亡くなって、空き家をどうしようかと考えたときに、思い出の詰まった実家を取り壊すのは、少し寂しいですよね。
でも、夢を持った方たちによって、新たな活用がされるのであれば、こんなにうれしいことはないのではないでしょうか?
私も、親元を離れて生活しているので、自分事として考えてみたいと思います。
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