小中学生の不登校が過去最多の29万9千人!あなたはどう考えますか?

子育て

こんにちは、ayurinです。

先日、新聞で小中学生の不登校が過去最多になったとの記事を目にしました。
文部科学省が実施した「児童生徒の問題行動・不登校調査」の2022年度の結果に関する記事でした。

皆さんは、どのように感じますか?
現在、子育てをしている方であれば、他人事ではないという印象を持つ方もいるかもしれません。

どうしてもネガティブな印象を持って報道されることが多いですが、不登校は問題行動なのでしょうか?
現在、子育て真っただ中の私も自分事として記事を読みました。

今回の調査結果から、不登校についてもっと知りたいと思ったので、いろいろと調べてみました。

「児童生徒の問題行動・不登校調査」調査結果について

タイトルにも記載させていただきましたが、2022年度における不登校の小中学生は、過去最多の29万9千人。前年度に比べて、22.1%の大幅増とのことです。

ちなみに、不登校とは、「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために、30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由で欠席した者を除く」と文部科学省が定義しています。

今回の結果を受けて、文部科学省はこども家庭庁と連携し、不登校といじめ対策の「緊急加速化プラン」を策定。不登校で学びにつながっていない子供を支援する地域拠点の強化などを前倒しで行うとしています。

私の住んでいる地域でも、「不登校児童生徒支援センター」が開設されており、オンラインで児童生徒の学びや悩みの相談を受けるなど、不登校児童・生徒への支援が強化されています。

不登校の実態(「不登校児童生徒の実態調査」による)

令和2年度に文部科学省が実施した「不登校児童生徒の実態調査」で興味深い結果が公表されていました。

こちらの調査は、小学校6年生または中学校2年生で、前年度に不登校であった者のうち調査対象期間(令和2年12月1日から12月28日)に、学校に登校または教育支援センターに通所実績のある者に対して調査票を配付し実施されたものです。児童生徒及びその保護者が調査票の質問について回答しています。

以下が主な質問項目に対する調査結果になります。

最初に学校に行きづらいと感じ始めたきっかけは?

主なものとしては、身体の不調(腹痛など)、先生のこと、勉強のこと、友達のことなどがあげられていましたが、これらの回答と並んで、きっかけが何か自分でも分からないと回答した児童生徒が、小学生では25%中学生では22%いました。

何か特定のきっかけによって学校に行きづらいと感じたわけではなく、そのきっかけは多岐にわたっているようです。

学校を休んでいる間の気持ちは?(安心や不安、自分がどう思われているか)

児童生徒の約70%が「ほっとした・楽な気持ちだった」と回答しています。
これと並んで、小学生では64%、中学生では74%の児童生徒が「勉強の遅れに対する不安がある」と回答しています。

また、自分がどう思われているかという質問については、「学校の同級生などがどう思っているのか不安だった」という回答が多くを占めていました。

保護者から見た子供の状況

「原因がはっきりしない腹痛、頭痛、発熱などがあった」「極度に落ち込んだり悩んだりしていた」「家から出なかったり他人とのかかわりを避けたりしていた」という回答が5割を超えていました。

保護者による子供とのかかわり

「子供の気持ちを理解するよう努力した」「日常会話や外出など、子供との接触を増やした」という回答が80%を超えていました。これと並んで「子供の進路や将来に不安が大きかった」と回答した保護者も70%以上いました。

学校に戻りやすいと思う対応は?

約20%の児童生徒は「友達からの声かけ」と回答していましたが、実に50%を超える児童生徒は「特になし」と回答しています。

学校を休み始めるまでの間にどのようなことがあれば休まなかったと思う?

こちらの質問に対しても、50%以上の児童生徒が「特になし」と回答しています。

相談した相手は?

最も多かった相談相手は「家族」で、小学生では53%、中学生では45%となっています。
次に回答が多かったのは「誰にも相談しなかった」で、小学生では35%、中学生では41%でした。

上記の調査結果は、一部を抜粋したものです。詳細については、「令和2年度不登校児童生徒の実態調査」結果の概要(文部科学省)を確認してみてください。

まとめ

いかがでしたか?

不登校と一言でいうのは簡単ですが、そのきっかけや原因は多岐にわたるということが分かってもらえたのではないでしょうか。
さらに、特にはっきりとしたきっかけが何か分からず不登校になってしまった、という児童生徒も一定数いることが分かりました。

子供に、急に「学校に行きたくない」と言われた場合、私も含め多くの親はその理由を探ろうとしてしまうのではないでしょうか?
その理由が分かれば、子供はまた元気に学校に行けるはずと考え、「どうして?なぜ?何かあったの?」と知らず知らずのうちに追い詰めてしまっているのかもしれません。

本人だって、学校に行かなければならないと思っているはずです。でも、行けない。ひどい場合には、身体に不調が出ます。それほどに、本人も悩んでいるんだと思います。そんな状態のときに、「どうして?どうしたの?」などと矢継ぎ早に聞かれたら、子供はどう感じるでしょうか?

今まで、普通に元気に登校していたのに、一度休ませたらこのままズルズル欠席が続いてしまうんじゃないかなど、一気に不安に襲われる気持ちは痛いほど分かります。でも、だからこそ、子供の様子をよく見てほしいのです。普段の様子と何か違うと感じるところはないですか?

一番苦しいのは、本人です。まずは、本人の気持ちに寄り添ってあげましょう。勇気を出して「学校に行きたくない」と伝えてくれたんです。その気持ちを受け入れて、「私はいつでもあなたの味方だよ」という姿勢を見せてあげることが必要だと思います。
(親の都合もあるので、焦りや不安を感じることは承知の上ですが…。ぐっと抑えて、どんと構えるくらいの覚悟が必要です。)

今は、多様性が認められる時代です。
学校に通うだけでなく、フリースクールやオンラインで学べる場など、昔では考えられないほど環境が整えられてきています。

一昔前までは、通信制高校というとマイナスのイメージが先行していたように感じますが、今では、サポート校などもでき、生徒一人一人にあった教育が提供されています。

オンラインなどを活用することによって様々なセミナーが開催されるなど、社会に対する理解を深める活動も積極的に行われています。
全日制の学校に通学して、机を並べて勉強することだけが、教育ではなくなってきているのではないでしょうか?

様々な学びを活用できるように、環境面でも経済面でも支援してくれる制度がさらに充実していくことを願います。

最後に、子供の気持ちが落ち着いてきたら、「これからどうしたいのか」子供と一緒に考えていきましょう。
あくまでも主体は子供です。子供が納得して、自分の将来を主体的に選んでいけるようにサポートしていくことが親の役割かなと感じています。

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